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● 色々あった 父の死のこと

父が死んで、3か月が経った。
新幹線での実家への往復の日々に一段落ついた。
土曜の朝こちらを発ち、火曜深夜に戻ってくる。
水曜〜金曜は通常の仕事。
そしてまた土曜の朝には新幹線に乗る。


伊吹山.jpg


新幹線の窓から四季を感じた。
田植えの淡い緑、春の黄金色に輝いた麦、
山々のもえぎ色、竹のしなる様、新緑、銀の稲穂、
そして虹色の紅葉、
・・・墨絵のような冬。
素晴らしかった。
足掛け5年が過ぎ去ぎた。

水曜の仕事は気が張っているのでなんとかこなせた。
アドレナリンがまだ噴出していたのだ。
しかし木曜は徐々に収まったので、昼の仕事がきつかった。
やっと木曜の夜にぐっすり休む。


白梅.jpg



父は晩年寝たきりだった。
話もほとんどできない。
それでもぼけてはおらず、どんなに頑張ったことだろう。
辛かったことだろう。
だんだん三食の食事が一日二食になり、、、
横を向いてテレビが観れないため、目の前に鏡を設置した。
それも観ているのか観てないのか。。
歯を磨き、おむつを替え、体をふき、ボディクリームを塗る。
着替えして昨日の一日の出来事を独り言のように伝える。

すべてのことは介護する側の自己満足だったのかもしれない。
本当はどうして欲しかったのだろう。
考えても考えても、、わからない。
満足だっただろうか、いや、、
良かったのだろうか、いや、、
思考が今でも堂々巡りする。

世の中はコロナに汚染され
葬儀もままならなかった。
悔しい、悔しい、悔しい、、、、、。
でも私は父の血を受け継ぎ生きてゆく。
しっかりと地に足を付けて。
恩を忘れずいきてゆく。

もうすぐ梅が咲く。
父が私の庭に植えてくれた梅。
今年は梅干しは作らない。
まだ、、作れない、、、。

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